2022年01月03日

お節でびっくり!

齢90の母はお節作りを卒業。今年は初めてお取り寄せで賄おうと「熊本のお節」と銘打たれていたものを頼みました。これまでご縁のなかった三の重、その品目の多さに上がる気分そのままに膳にてんこ盛りにしてみました。しかし…目は楽しいものの、味付けはどうしたってよその味。会話も箸もあまり進みません…
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気を紛らわせようと献立に目を通し、そこに添えられた成分表を読むと、なんと「熊本のお節」と言うのに熊本産はなますの大根だけで、他は殆ど外国からの輸入、その大半が中国。えっ!こんな物まで…という状態。日本の『お節料理』が殆ど外国産のもので出来ていました。作る作業も海外からの労働に頼っているのかもしれません。
思えば日本の住宅産業も多くを外国に頼っています。だから流通が滞ると成立しない。給湯器が入りませんとか、建材〇〇がありませんとか、脆いものです。いざとなったら国内生産を復活出来るのであれば良いですが、生産者が既に居なくなっていたり、生産設備が解体されていたり、そう上手くはいきません。木材も外材の動きに価格が左右されてしまっています。あらゆる物がいつの間にかそうなっているようで、とても不安な生産体制です。望ましくないシステムが作られてしまいました。
お節も住まいも、食材も建材も国内で作り続けて行けるように、出来合いを買わずにちゃんと自分達で「つくりましょう!」と言いたいですが、人間は楽な方にすぐ流れるという物理法則がありますから、なかなか。でも受容が無ければ供給は育ちませんよね。これからもコツコツふんばってみようー

chou23 at 16:19│Comments(0)foods 

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