2015年03月11日

記憶の中の住まいプロジェクト

東日本大震災の津波で流されてしまった住まいの間取りを暮らしと共に描き起こすプロジェクト『記憶の中の住まい』の実践報告会を、女性建築技術者の会の仲間と先日開催しました。プロジェクトに協力して頂いている宮城県建築士会女性部会のメンバーも参加されましたので、被災地の現状も報告して頂けました。

もう被災者の方のプレハブ仮設暮らしは足掛け5年になります。新居に早く引っ越しが出来ますようにと願いつつも、中層建て災害公営アパート3階でのひとり暮らしになる方にとっては、長屋建てという今の仮設のスタイルの方が、まだ寂しさがまぎれるのではないかと気になります。特に植物がお好きだった方にとって庭続きではなくなるのは、日々虚無感がつのるのではないかと。洗濯物を干す以外にプランターが置ける十分な広さのあるベランダなど、期待できるはずもなく・・・。

でも、そうでした、人生を豊かに過ごす知恵を沢山持っている人たちでした。絶対、今の仮設でのネットワークを活かして共同の庭を作ったり、お互いの部屋を行き来したりして、楽しく暮らして行かれるに違いありません。伺わせて頂いた『記憶の中の住まい』での暮らしは、そんな確信が抱けるものでした。

私だけがそんな知恵が溢れる暮らしを知っていてはもったいない!!
皆さんにお伝えしたい!! 聴いていただきたい!!
とそんな思いで今回、一部ではありますが発表させて頂きました。 

キオスマ 参加して下さった皆さま、ありがとうございました。


chou23 at 19:51│Comments(0)TrackBack(0)event 

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