2019年10月25日

お湯を沸かすということ その2

 家々の軒下等にプロパンガスボンベがあると「田舎」という印象を持ちます。首都圏でもまだプロパンガスのお宅がありますが、ボンベ式=古いと認識しているからでしょう、家を建て替える時には都市ガスに切り替えることを当然のように捉えていたように思います。しかし東日本大震災や熊本地震の際、ガス供給停止とならなかったプロパンガスのお宅は一目置かれました。ガス供給が止まり寒い中、お湯が沸かせなかった生活では辛さが増したと伺っています。温泉や銭湯が施設開放してとても喜ばれていましたね。でも、都心は銭湯が消え、温泉などそこかしこにある訳ではありませんから、同じようには助けて貰えません。
 ガス供給ラインにトラブルがなければ都市ガスはありがたいものなのですが、報告書によると、海上輸送の都合上海辺に配することになるガスタンクからの各住戸への供給を保つことは、津波を伴う大地震では難しい様です。
 既に都市ガスが敷地に引き込まれていると、なかなかプロパンガスに戻ろうという気持ちにはならないと思いますが(給湯器やコンロの交換も併せて必要)、プロパンガスボンベを用いガスをストックする、このことで災害時でも暮らしに必須な火力を確保することができますので、まだ都市ガス本管が敷地の前まで来ていないという場合は、引き込むための費用を、停電時のバックアップとしてプロパンガスを使った発電設備の確保に回すことも、一考の価値有りではないでしょうか。現在はプロパンガスもマイコンメーターに自動遮断機能が付いており、異常時にはガス供給をストップできますから、都市ガス同様安心です。

プロパンガスと都市ガス(主成分:メタン)を比較してみますと・・・
比重:
プロパン1.5(空気より重い)、都市ガス0.6(空気より軽い)
発熱量:
プロパン約102MJ/㎥、都市ガス約45MJ/㎥(2.26:1)
価格:
プロパンは非公開な供給会社が多く、適正価格の把握、相見積もりが必要
都市ガスは公開されている


chou23 at 10:42│Comments(0)essay 

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